三平方の定理は、直角三角形の3辺に成り立つ非常に有名な関係式で、高校入試には必ずと言ってよいほど出ます。
$a^2+b^2=c^2$

この定理の証明にはいくつかの方法がありますが、この記事では
- 図形を使った「手品のように美しい証明」
- 数式を使った「中学生以上なら一瞬で終わる証明」
の2つを紹介します。
証明そのものが入試で問われることは稀ですが、
三平方の定理を使う問題は必ずと言ってよいほど入試に出ます。
証明を知っておくと、定理を使うときの理解が一段深まり、迷いが減ります。
なお、三平方の定理を少し“微調整”した形として 余弦定理 があります。(高校範囲です)
👉 余弦定理はこちら
図形を用いた証明:小学生にも理解できる、手品のようで美しい証明
証明の方針はとてもシンプルで、
青の面積($a^2$)+赤の面積($b^2$)=緑の面積($c^2$)
というものです。

🎥 証明アニメーション
一気に眺めると理解が早いです。再生ボタンを押してください。
面積を保ったまま図形がスルスルと動いていく様子は、まるで手品のようです。
ステップ・バイ・ステップ解説
① 高さが同じなら三角形の面積は等しい
辺$\mathrm{AD}/\! /$辺$\mathrm{CB}$ なので、
$\triangle\mathrm{ADB}$ と $\triangle\mathrm{ADC}$ の面積は等しいです。

② 回転させても面積は変わらない
$\triangle\mathrm{ADC}$ を回転させると $\triangle\mathrm{ABI}$ になります。

③ 再び、高さが同じなら面積は等しい
辺$\mathrm{AI}/\! /$辺$\mathrm{BJ}$ なので、
$\triangle\mathrm{AIB}$ と$\triangle\mathrm{AIJ}$ の面積は等しいです。

④ 長方形の対角線は面積を半分に分ける
残りの部分も同じ面積になります。

⑤ 赤い部分も同様に変形できる
赤い部分も同じ考え方で変形できます。完成図だけ載せます。

数式を用いた証明:実はこっちの方が圧倒的にシンプル
図形証明は美しいですが、
実際に証明するだけなら 数式の方が圧倒的に簡単 です。
方針は、
同じ面積を別の見方で表す
というものです。

同じ面積を別の見方で表現
下記のように別の見方をします。

① 左側の面積
一辺が $a+b$ の正方形なので、
$$a^2+2ab+b^2$$
② 右側の面積
中央の正方形($c^2$)と、
4つの直角三角形($\frac12 ab$ × 4)から成るので、
$$c^2+2ab$$
③ 両者を等しいと置く
\begin{eqnarray}
a^2+2ab+b^2&=&c^2+2ab\\
\therefore\; a^2+b^2&=&c^2
\end{eqnarray}
まとめ
三平方の定理の証明を、図形と数式の両面から確認しました。
証明そのものが入試に出ることは少ないですが、
三平方の定理を使う問題は入試で必ず出ます。
証明を知っておくと、定理を使うときの理解が深まり、
応用問題でも迷いにくくなります。
👉 特殊な三角形(高校入試で頻出)
特殊な直角三角形は特によく出ますので、下記でまとめました。





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